企業では出来ない政府がしている3つの役割とは
こんにちは、Masaです。
18歳を超えると突然選挙の投票ができるよ、と言い渡され
20歳を超えると突然年金払え、と言い渡され
正直自分は最低限の公共サービスしか受けていないのに、なんだかなーという気分になってしまいますよね。
毎年様々な施策が発表されますが、絶対に全員が得をするものではないので、「誰かから」は批判を受けてしまいます。もちろん皆が損をしているわけではないのですが、どうしても声を上げる人の意見が 正論のように聞こえてしまいますよね。
しかし、政府のサービスを「支える側」になった大人として、「子供から政府って何をしているの?」という質問くらいは答えられるようになりたいなと思いますよね。企業のように政府は動けませんが、企業が出来ないことをやっています。「今」の政府のあり方ではなく、あくまでも本来の仕組みについて考えていきたいと思います。
その1、所得を再分配している
故くから、ノーブレス・オブリージュという言葉があります。貴族などが、教育を受けた自分たちはその知恵を活かして領民を守らなければいけないという考え方です。領民を馬鹿にしているわけではなく、自分の生まれ持った環境を自分なりにほかの人に還元しようという考え方です。だから、領民たちも貴族を尊重していました。
芸能人や、お金持ちが大金を募金するのは、ノーブレス・オブリージュに基づいた考え方をしている人が多いです。助けが欲しい人に、能力などは渡せないけれども、自分が持っているお金を支払うねという事です。
所得の再分配とは、それと同じことです。皆努力したり、努力していなかったりするけれども、ノーブレス・オブリージュで、持っている人が、どうしてももつことが出来ない人に最低限あげるね。でも、自分がそれをするのには手間がかかるから、政府が代わりに代行するね、という仕組みです。
その2、 経済を安定化している
この間の記事にも書きましたが、お金は人間が作ったものなので、お金のルールを変えて、自分の都合の良いようにすることは簡単です。それを皆が勝手にしたらめちゃくちゃになりますよね。 だからこそ経済を一定に発展させることが出来る中立な立場が必要です。
それを、政府が行っています。政府自身は利益を追求している機関ではありません。なぜなら、不況でも、好況でも自分の生み出したサービスではなく、税金から給料が支払われるからです。中立の立場から経済を安定させる働きを持っています。
その3、 将来世代に配慮している
目の前に100Lの石油があるとします。毎冬寒さをしのぐためには1Lが必要です。そうすると、100年後に石油はなくなってしまいます。このような状態になった時、人は様々な行動をとると思います。
何も考えずに毎冬1Lを使う人
子供のことを思って0.5Lで暖かくなる道具を作る人
石油を使わなくても暖かくなる電気を発見する人
一番楽なのは何も考えないことです。しかし、自分の子供はまだ乗り切れるかもしれませんが、自分の孫は確実に「石油で」温まることはできません。そこまで想像力が働かない人もいれば、家族がいないからそれでいいという寂しい人もいるかもしれません。
しかし、皆が好きに動いていると、子供に残す自然遺産は何もなくなってしまいます。ただ、後に生まれてきただけなのに。
それを避けるために、将来の世代のために色々なものを残そうと、自分たちの利益を考えずに政府はサービスを作っています。
利潤を重視していないから公共サービスはなりたつ
公共サービスは、利益を重視する必要はありません。また、高い水準を目指す必要もありません。なぜなら、公共サービスは資本主義と切り離されているため、競争に巻き込まれていないからです。
政府の役割を見た時、企業ではできないという意味が分かってきます。そうなると、自分が税金を支払う必要性も見えてきますよね。