金融専攻が語る、「嫌われがちなお金の勉強」が面白いワケとは
こんにちは、Masaです。「お金の話が大好きです」というと、大抵変な顔をされます。「お金の勉強をしています」というと、たいてい「株やっているの」と聞かれます。
でも、お金の勉強って株式だったり、Fxだったり、仮想通貨の勉強じゃないんです。こういった勉強だけをしてしまうと、子供に将来、「お金ってなあに」って聞かれた時に、何も答えることが出来ませんよね。「お金は物を買う手段なんだよ」なんて答え、最悪かもしれません。
「お金の話って嫌らしい」「お金の勉強をしているのを皆に言うのは恥ずかしい」「お金が何のためにあるのか分からない」という人はぜひ読んでみてください。
お金の勉強が嫌われるのは歴史のせい
机、とか台所、とかブランコ、みたいな物質のように、お金、も同じ「物」のはずなのに、お金について勉強しているというと、途端に嫌らしい人のような気持ちになってしまいますよね。お金と、他の「物」の立ち位置は違うから仕方ないと思いますか。
でも、よく考えてみてください。 金とかの金属や、ダイヤモンドだったりの宝石だって、他の「物」と違って価値が高いものだし、持っていたら勝ち組ですよね。でも、宝石の研究をしている人はそこまで嫌なイメージが少ないんじゃないでしょうか。
どうしてなのか、考えたことがある方は少ないんじゃないでしょうか。
何かが人間に嫌われるのには理由があります。そして、もちろんお金にも嫌われる「理由」があります。それは、歴史によって、お金がいつのまにか「権力の権化」になってしまったからです。最初は交換をするための道具だったのに、だんだん時間がたつと、権力をあらわすものになってしまいました。
- お金の価値は偉いやつが決めているんだ
- 偉いやつが都合のいいようにお金を作っている
- あいつらの力次第でお金の価値は変わる
- お金っていうのは偉い奴らの権力なんだ
お金が広まれば広まるほど、この考え方が自然と出てきてしまいます。偉い人が好かれていればいいのですが、税を取り立てる偉い人は庶民からすると悪者です。権力の象徴でもあるお金が嫌われてしまうのはアタリマエのことだったのかもしれません。
じゃあ、お金って権力をあらわしているのにすぎないのでしょうか。
わたしは、胸を張って「いいえ」と言えます。その理由が、これから紹介する2つの理由です。
理由1お金=信頼
一つ目は、こちらの記事でも紹介している、お金は信頼の証です。
- 何かをもらったり、してもらった感謝のお返し
- 誰かのために頑張ったからもらえる代償
- 誰かに対する応援
これらは全部お金について説明しています。
- 何かをもらったり、してもらった感謝のお返し→商品サービスを代わりに創り出してくれたことに対する感謝→商品サービスの購入
- 誰かのために頑張ったからもらえる代償 →料理を作ったり運転してあげたりしたことに対する感謝 →仕事に対する給料
- 誰かに対する応援 →ファンからの信頼関係→劇場観覧や絵画などのクリエイティブな活動に対する報酬
一見お金ってとても無機質なものに見えるかもしれません。しかし、感情の通っているものを目に見える形にしたものがお金になっているだけです。
理由2お金は人間に作られた道具
もう一つの理由は、ハートウォーミングなものではありません。お金の歴史を見れば分かるように、力を持った人間が、お金を操ることが出来ます。だからこそ、銀行などの様々な金融機関が誕生しましたし、今もなお、「新しい」お金を作ることで人を支配しようとしている人がいます。
でも、人間はだれも完璧ではありません。だからこそ、お金でどんなに支配しようとしても完全に支配することは出来ずに失敗してしまう可愛い面があります。
- 利益は黒字なのに株価が大暴落したり
- 女優AがCMをしたらコンビニから商品が消えたり
- 家が手に入るよって言われたら絶対怪しいのにローンに入ったり
他の人から見たり、あとから見たら嘘でしょって思うような些細なきっかけで成功したり、失敗したりします。なぜなら、お金は人間に作られた道具でしかないので、いつでもルールを変えることが出来るからです。
お金の歴史を見ていくと、お金は絶対的なものなんかじゃなくって、コロコロ変わっているものだし、変えているのは人間です。どこか歪な人間とお金の関係を見ていくと、生物学や心理学にもつながっていきます。
「楽しい」お金の勉強をしよう
お金に支配されないために、お金の勉強をしようという記事は多いですよね。でも、この記事はそういったものでは決してありません。
私なりのお金の勉強の魅力を語り、これまで勘違いしていたお金に対する見方が少しでも変わることを願っています。 なぜなら、それがお金を本当に理解し、道具として扱う側になることが出来るからです。
お金に支配されるのではなく、あくまでもお金も一道具として向かい合うことが出来ればいいですよね。